空き家のリスクの中に「火災」「倒壊」によるリスクが有ります。
空き家の火災や倒壊は住人がいないため発見が遅れくる傾向があり、周辺への被害が大きくなる場合が有ります。
万が一の火災・倒壊に備えた「火災保険」は加入する必要があると思われます。
改めて空き家を放置した場合の火災・倒壊などのリスクを確認しましょう。
1.空き家を放置した場合のリスク
(1)周辺環境へのリスク
空き家の管理を怠り、庭木が隣地へ伸び枯葉を散らし、害獣や害虫が住み着く場合も有ります。
また、廃屋になれば周辺の眺望が悪くなり、周辺の不動産価値の低下を招きかねません。
(2)犯罪のリスク
長い間空き家にすると、不審者に侵入され不法占拠されたり、いたずらをする者も現れます。
(3)倒壊のリスク
空き家の管理を怠るとカビや害虫により建物が朽ちて行き、地震や台風により建物が倒れたり、一部が飛ばされたりする恐れが有ります。
直接近隣へ被害が広がれば損害賠償を支払わなければならない責任を負う上に、更に被害を拡大させない為に空き家の解体工事を行わなければならず、大きな費用負担になります。
(4)火災のリスク
空き家の火災の原因は、いたずらによる放火の他に、電気配線のショートによる火災が有ります。
これは、庭木が倒れたり、建物が朽ちて地震や台風で壊れた場合、また害獣が電線を噛んだ事によるショートなどにより火災が発生しています。
これも、火災が近隣に広がれば損害賠償を支払わなければならない責任と、早期の解体工事費用が必要になります。
2.火災・倒壊による損失
空き家で火災や倒壊が起きると様々な損失が発生します。
(1)家財の損失
空き家の内外には、お住まいだった方々の思い出の品や、今後も利用可能な品々が有り、建物と一緒に焼失したり、倒壊により破損してしまいます。
空き家の管理方法と大事な物の保管方法を検討する必要が有りますね
(2)損害賠償請求
空き家の管理を怠り、廃屋のような状態を放置し、それが原因で人がケガをしたり、人の物に損害を与えた場合、被害者から損害賠償を求められます。
(3)解体・処分費用
建物は火災によりサラサラの灰になってはくれません。また、火災が起きた建物は通常の分別処分が出来ないため処分費がかさみます。
火災や倒壊によって利用できない状態になったり、さらに近隣へ損害を与えそうな場合は早急な解体処分が必要になります。
3.まとめ
様々な事由により、空き家にも火災保険が必要と思われます。
一般的な火災保険は居住用の建物を対象としているので、廃屋となった建物が火災保険に加入できるかは各保険会社で対応は異なりますが、難しい場合も有るようです。
また、以前より住人がいて火災保険に加入していたまま空き家になったり、用途を変更した場合は火災保険の加入条件が変わるので保険会社への変更申し出が必要となります。場合によっては火災保険の継続が出来ない事も有ります。
いずれにしても、リスクが多ければ保険の必要性が増し、保険料も高額になるという事です。
空き家も、皆様の大事な資産ですが、ご家族で用途を検討し、不要なら早めに売却しましょう。
相続、空き家、不動産管理についてこれからも発信してまいりますので引き続きご覧ください。宜しくお願い申し上げます
空き家活用プロジェクト山形
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