空き家のリスクについて確認頂きます。
国内の人口減少に比例して空き家が増える予想数値が行政機関を中心に、あちらこちらに出てきている昨今。今後も空き家は増え続けるようです。
空き家を所有している方は、様々な理由から空き家を現状で維持され、活用方法を模索されている事と存じます。 では、その現状維持状態での「 空き家のリスク 」について確認してみましょう。
空き家には大きく以下の3つのリスクが有ります。順に確認してみましょう。
【金銭的リスク(対象者:所有者)】
毎月、毎年、定期的に、随時発生する費用です。
・固定資産税、都市計画税 :不動産を所有している以上毎年1月1日現在の所有者納税義務が発生します。建物が建っている土地200㎡までの課税標準の価格が1/6に、200㎡を越える部分が1/3に減額され、よって固定資産税が減額されます。このため建物がどんな状態でも建物を残している方が多いのです。
また、空き家を放置してしまうと固定資産税等の住宅用地特例に係る空き家対策上の措置により固定資産税の減税措置が受けられなくなります。
・庭木や建物の手入れ :庭木は半年放置しているだけでジャングルのようになってしますような季節も有るので、最低でも半年に一度は手入れが必要です。建物も空き家の状態では劣化が早く進むので「いつか利用しよう」と考えているのなら年に何度か建物内の換気を行い、建物の劣化の状態によっては修繕が必要になります。これらを管理業者へ委託すれば費用が発生し、ご自身で行えば時間や肉体的な負担が発生します。
・電気水道料金 :建物の状態を維持すために24時間換気装置を稼働させたり、ご自身で庭木の手入れや建物の修繕をする場合に電気や水が必要になります。また管理業者や修繕業者が電気や水を必要とする場合も有ります。電気や水道を一年を通して使用契約する必要は有りませんが、必要な時にだけ使用契約するのは手間が掛かります。電気や水道は必要ですが節約しようとすればご自身の手間が掛かりますね。
・火災保険料 :建物が有る以上火災や災害が起きて、建物内の大事な家財が焼失したり近隣へ損害賠償責任が発生した場合を想定すると火災保険が必要になります。そして、空き家の火災保険は割高になるようですよ。
・町内会費 :人がお住まいの場合だけ町内会費が必要な地域が多いと思いますが、住んではいないが時々人が建物へ出入りする事が有れば町内会費が必要になる事も有るでしょう。
1年間の空き家の維持費は
例えば・・・
固定資産税・都市計画税(8万円)+管理費用(1.1×12月=13.2万円※庭木手入れ別途)+電気水道料金(0.5×12月=6万円)+火災保険料(0.2×12月=2.4万円※自宅として計算)+町内会費(0.36万円)
=29.96万円(庭木や建物の手入れ別途)
年間30万円もかかるの!?庭木や建物の手入れは別で。
10年で300万円以上空き家の維持費が必要なのね~
【環境悪化リスク(対象者:所有者・近隣住人)】
【精神的リスク(対象者:所有者・近隣住人)】
相続、空き家、不動産管理についてこれからも発信してまいりますので引き続きご覧ください。宜しくお願い申し上げます
空き家活用プロジェクト山形
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